【2025年8月】AI評価★5(攻め)の成長株を投資優先度で比較

キャピタルゲイン狙い銘柄

はじめに

2025年8月に投稿したAI銘柄分析記事の内、
「キャピタルゲイン狙い銘柄で星5」と評価された銘柄について、
ポートフォリオへの組み入れ推奨度が高い順にAIにランキングを作ってもらいました。

従来の評価基準に加え、成長や計画に具体性と説得力・裏付けがあり、
現実的に株価が上がる見込みが高く、
新規事業が単なる多角化ではなく明確な勝算を持つ点を重視させています。

尚、順位付けには個別銘柄の分析記事をメインで使用しており、
情報不足を感じた際にはウェブ検索により補足情報を取得することも許可しています。
必ずしも最新の情報を考慮したランキングとは限らない為、予めご了承ください。

AI ポートフォリオ組み入れ推奨度ランキング

1位:グロービング (277A)
グロービングは、AI活用と利益シェア型コンサルティングを組み合わせた独自のビジネスモデルにより、極めて高い成長目標を掲げ、それを達成する具体的な根拠と再現性を示しています 。直近の決算で期初予想を大きく上回る実績を出し、株価も好反応を示している点は、計画の説得力を裏付けています 。AI技術の進化という市場の追い風を捉えつつ、人材獲得リスクに対しては独自のビジネスモデルで差別化を図っており、将来の成長への期待が最も高い銘柄です。

2位:グローバルセキュリティエキスパート (4417)
サイバーセキュリティ市場という明確な成長市場に位置し、コンサルティングから教育、ソリューション提供までをワンストップで提供するビジネスモデルが強みです 。特に、大手競合が注力しない中堅・中小企業市場に特化している点は、明確な競争優位性です 。中期経営計画で年率25%の成長目標を掲げ、これを既存事業で達成しようとしている点に具体性と説得力があります 。人材確保のリスクはありますが、教育事業で育成する方針で対応している点も評価できます。

3位:eWeLL (5038)
在宅医療DXという、国策による追い風を受ける市場で、訪問看護ステーション向けクラウド型電子カルテ「iBow」を主力とするSaaSビジネスを展開しています 。営業利益率が約44.2%と非常に高く、SaaSモデルによる顧客ロックインと安定した収益基盤は、高い評価ポイントです 。ニッチ市場における深い顧客理解と、複雑な医療・介護関連規制への迅速な対応力も競争優位性となります。売上・利益ともに安定して成長しており、新規事業であるファクタリングサービスも既存事業とのシナジーが期待できます。

4位:カバー (5253)
「ホロライブプロダクション」という強力なIPを核に、グッズ販売やライセンス事業といった多角的な収益チャネルを確立しています 。過去5年間で売上、営業利益ともに著しい成長を継続し、2030年3月期に売上高1,000億円を目指すという野心的な中期経営計画を掲げています 。海外VTuber事業「NIJISANJI EN」の成功は、そのビジネスモデルが国境を越えて再現可能であることを証明しており、将来性の裏付けとなります 。一方で、タレントへの依存リスクやIP陳腐化リスクも存在しますが、コンテンツの多角化などで対応しています。

5位:ANYCOLOR (5032)
VTuberグループ「にじさんじ」の運営を主力事業とし、海外VTuber事業「NIJISANJI EN」も積極的に展開しています 。売上高、営業利益ともに過去最高を更新するなど、非常に高い成長性と収益性を誇ります 。多角的な収益源と、海外展開の成功は、事業の安定性と成長性を示しています。
競争優位性は強力なIPと、それを支えるエコシステム、グローバル展開力にあります 。カバーと同様、VTuber事業特有のリスクはありますが、好決算や大規模イベントの成功といった具体的な実績は評価に値します。

6位:KeePer技研 (6036)
自動車のアフターマーケットという安定した市場で、カーコーティングというニッチなサービスに特化し、独自のブランド力と技術力を築いています。直営店「KeePer LABO」の積極的な新規出店は、ビジネスモデルの高いスケーラビリティと再現性を示しており、収益拡大への具体的な計画が評価できます。

7位:セルシス (3663)
イラスト・マンガ制作ソフト「CLIP STUDIO PAINT」のサブスクリプションモデルが、安定した収益基盤を構築しています 。Webtoon市場という成長市場でのシェア拡大を目指しており、コンテンツ流通基盤「DC3」ソリューションも新たな収益源として期待されています 。類似のグローバル企業と比較して割安に評価されている可能性がある点も魅力です 。ただし、Adobeなどの大手との競争激化リスクや、成長戦略の具体性で上位の銘柄にやや劣ると評価しました。

8位:TENTIAL (325A)
リカバリーウェア「BAKUNE」シリーズを主力とするD2C企業で、D2C市場という成長市場に位置しています 。急速な成長と収益性の改善を示しており、テレビCMや新製品投入といった具体的な成長戦略も展開しています 。しかし、ブランド力や製品の信頼性といった定性的な要素が中心であり、他の銘柄のような明確な数値目標やビジネスモデルの再現性・スケーラビリティの面で、やや具体性・説得力に欠けると判断しました。

9位:豆蔵デジタルホールディングス (202A)
企業のDXを支援する事業を展開し、特に自動車関連の大手企業向けコンサルティングが好調です。AIコンサルティングやAIロボティクスといった将来性のある分野にも事業を展開しています 。しかし、純粋なSaaSやプロダクト主体のビジネスと比べて、コンサルティング事業はスケールに限界があり、成長の再現性が低いと判断しました。また、直近の株価は材料出尽くし感から横ばい圏での推移となっており、今後の具体的な成長ドライバーが不透明な点が評価を下げた理由です。

10位:セレンディップ・HD (7318)
日本の中小製造業の事業承継という社会課題を解決する事業を展開しており、独自の「ロールアップ型M&A」モデルにより成長を目指しています 。このビジネスモデルは再現性を持つとされていますが 、M&Aに伴う負ののれん発生益によって純利益が大きく変動するなど、業績の安定性に懸念が残ります 。また、買収後の事業統合(PMI)リスクも高く、計画の達成には不確実性が伴うため、成長の確実性で上位の銘柄に劣ると判断しました。

11位:トリケミカル研究所 (4369)
半導体製造用化学薬品というニッチな分野で、高い技術力と独自の地位を確立しています 。半導体市場の拡大、特に生成AI関連投資が明確な成長ドライバーであり、新工場建設といった具体的な成長戦略も実行されています 。財務基盤は極めて良好で、高い自己資本比率を誇ります。ただし、半導体市場の動向に業績が左右されやすい点はリスクであり、株価の上昇が市場全体に依存する側面が強いと判断しました。また、最新の業績下方修正と、特定の顧客への依存および生産効率化による需要減少という理由が、同社の成長シナリオに対する大きな懸念材料となりました。これにより、これまでの高い成長性という評価が揺らぎ、投資の確実性が大幅に低下したと判断し、最下位としました。

管理人考察

補足として、トリケミカル研究所は市場から強く嫌気された
2026年1月期第2四半期決算と通期予想の下方修正が当初は考慮されておらず、
それがなければ8位相当(TENTIALの上)でした。

トップ3の銘柄はいずれも割安感はさほどありませんが、
高成長とそれを達成できる可能性を見込める十分な根拠があり、
明確な競争優位性を持つと評価できそうです。
その中で、グロービングはAI関連であることと成長目標が特に高いことから、
ややハイリスクハイリターンと言えるかもしれません。
リスク許容度次第ではGSEやeWeLLの方が有力な選択肢になり得るでしょう。

個人的には、セレンディップHDに注目しています。
割安感が強く、次の決算(2025年11月頃)で上方修正や中計の更新など、
これまでの株価上昇を経ても尚割安と市場に知らしめる可能性のある材料が見込め、
短期的な妙味はある銘柄だと考えています。
ただ、M&Aを軸とする特性上、どうしても不確実性が高いという分析も的を射ており、
中長期的な保有に適するかはまた違う話となってきます。
大型買収の成果が出る次の決算はその試金石ともなりそうです。

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